各国の標本を持ち寄って、正しい名前を決める
有用海藻分類学ワークショップ

海藻は日本だけではなく多くの国で利用されている.それもその国内だけで消費されるだけでなく,国際的に流通 するようになって,種類の名前をはっきりさせることが必要になってきた.同じ種類に違った名前を使っていたり,逆に名前が同じで別 の種類であっては混乱が起こる.この問題を解決するには各国の研究者がそれぞれ標本を持ち寄って検討し,正しい名前を決めることが必要である.このような観点からハワイ大学のアボット教授Isabella A. Abbottの提案で,太平洋周辺の諸国からの研究者の集まりが「有用海藻分類学ワークショップ」として開催された.1984年からこれまでに9回開催された.
1984年6月 グアム島 University of Guam, Marine Station   
1986年9月 中国青島 中国科学院海洋研究所   
1989年8月 カリフォルニア Scripps Institution of Oecanography
1991年7月 北海道札幌市 北海道大学理学部   
1993年6月 オアフ島 University of Hawaii at Manoa   
1995年7月 マレーシア University of Malaya, Kuala Lumpur   
1997年5月 タイ・プーケット島 Marine Biological Center   
1999年4月 ヴェトナム Institute of Oceanography, Nhatrang   
2002年5月 ハワイ島 University of Hawaii at Hilo




参加者は毎回一定ではなく,アメリカ,日本,韓国,中国,台湾,香港,ヴェトナム,タイ,マレーシア,オーストラリア,南アフリカ,フィージー,サモア,メキシコとさまざまだった.1週間の会期で,ホンダワラ属,テングサ目,ムカデノリ科,キリンサイ類,イバラノリ属,オキツノリ科,アミジグサ属,ミル属,イワズタ属といった分類群が対象となった.現在のところ7回目までの報告書が モTaxonomy of Economic Seaweedsモ という表題でCalifornia Sea Grant College Systemから出版されている.
(太宰府市 吉田忠生)