カラゲナン

 
 
ツノマタ
採取場所:2002.3.30 福岡県津屋崎 吉田忠生

Spinosum
キリンサイ属の1種 Eucheuma denticulatum
インドネシア産

カラゲナン Carrageenan

カラゲナン(カラギナン)は紅藻のうち,スギノリ科やミリン科の海藻の細胞間物質を構成する粘性の高い酸性多糖類であり,乾燥藻体の20−25%含まれている.

 この名前はアイルランド南海岸のカラギーン地方でアイリシュモス Irish mossと呼ぶツノマタ属のことをカラギーンというようになり,この海藻の成分がカラゲナンと名づけられた.

 カラゲナンは組成の違いによりカッパー型,イオタ型,ラムダ型などが区別され,その物性によってカップゼリー,アイスクリーム,チョコレートミルク,ヨーグルト,ハム,ソーセージ,チーズなどのゲル化剤,安定剤,接合剤,分離防止剤として食品から化粧品,歯磨き製品,医薬品カプセルなど幅広く利用されている.

 カラゲナン原藻として,北大西洋沿岸ではアイリシュモス (Chondrus crispus)が利用されている.東南アジアではフィリッピンで1960年代後半からキリンサイ類の養殖が始められ,他の地域でも盛んに養殖されている.そのうちの1種が商品名 Spinosum(写真)で,学名はEucheuma denticulatum である.