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絶滅の危険のある生物種を評価するレッドリストはレッドデータブック「絶滅のおそれのある野生生物」の基礎となる野生生物の種のリストで,植物(維管束植物以外)は1997年(平成9年)に公表された。
藻類に関しては植物U分科会で千原光雄・吉田忠生・渡邊 信が委員として多数の協力者とともに選定に関与した。これを基にしてレッドデータブック「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 植物U(維管束植物以外)が2000年(平成12年)に刊行された。取り上げられたのは絶滅EX
5種,野生絶滅E1種,絶滅危惧T類CR+EN 35種、絶滅危惧U類VU 6種,準絶滅危惧NT 24種であった。
この刊行が契機となって希少な藻類に対する関心も高まり,新しい情報が次々と報告されるようになった。これらの新しい知見を加えてレッドリストの改訂が企画され,2007年3月末を目途に作業に入った。
今回は渡邊信,千原光雄,吉田忠生,熊野 茂が委員として多くの方々の協力を求めて選定に当った。前回のレッドリスト作成の時には海産藻類については種々の事情により充分な検討を行わなかった。近年になって各都道府県でもレッドデータブックの作成がおこなわれ,それぞれの立場で検討がなされたので,その結果もできるだけ取り入れて選定に当ったので,総数も前回より多くなった。
環境省からの発表は2007年8月3日に哺乳類,魚類,昆虫類,貝類,植物T(維管束植物)とともに行われた。植物Uレッドリストには藻類,蘚苔類,菌類,地衣類が含まれている。
今回の見直しにより,掲載した藻類の種は194種となった。そのうち絶滅(EX) は4種,野生絶滅(EW) は1種,絶滅危惧T類(CR+EN)
は89種,絶滅危惧U類(VU) は21種,準絶滅危惧(NT) は40種,情報不足(DD) とされたものは37種である。情報不足と評価したものは,個体数が少なく希少なものや,分布が限定されているものでまだ調査が不十分なものである。
ここに取り上げた194種のうち,車軸藻類が62種,海藻類が90種,淡水産紅藻類が35種であり,とくに淡水域に生育する車軸藻類と淡水産紅藻類に危機的な状態のものが多い
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